単独飼育

ザリガニを飼育するにあたって一番難しい事は何か。
それは多頭飼育できないという事ではないでしょうか。
ザリガニは水槽の中に一緒にいる仲間を殺してしまいます。
だから単独飼育、つまり一つの水槽に一匹しか飼えないという事です。
仕切りを入れれば一つの水槽で何匹か飼う事も出来ますが、ザリガニは想像している以上に脱走するのが上手なので、何処からか仕切りを乗り越え、隣のザリガニを食ってしまう事もあります。
ザリガニのハサミには相手を死に追いやるほどのパワーがあります。
自分も油断していたのですが、今季のペアリングで大事なブルーのオスがメスに殺されてしまいました。
第一胸脚(一番前の大きなハサミが付いた脚)をちょっとひねられ、曲がっただけでしたが、それだけで死にました。
これまでも、多頭飼育にしていた為に、バラバラにされて殺された事がありました。
そんな失敗をたくさんしてしまい、とても後悔しています。
なので単独飼育はザリガニの基本だと自分は思っています。
また、稚ザリガニの育成でも単独飼育するのが理想だと思うのですが、孵化したザリガニを一匹ずつ隔離するのは、なかなか大変です。
初めて繁殖に成功した時は、数を減らしたくなかったので小さいケースに一匹ずつ隔離してみました。ところが稚ザリガニは1匹を残してほぼ全滅してしまいました。
この事から気づいた事もあります。
良かれと思った事が裏目に出る事もあるので、ザリガニの様子を見ながら工夫する事が必要になってきます。

ニホンザリガニ研究所

ニホンザリガニの飼育、繁殖。北海道と東北の一部にのみ生息している絶滅危惧種。特に青いニホンザリガニはとても希少です。 2008年より、飼育を開始。これまでの飼育、繁殖を通じて感じた事や発見した事を綴っています。

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