再生力

ザリガニを一つの水槽で複数飼育していると、脱皮した時に仲間を食べようとして襲います。脱皮した時に匂いが出て、それを仲間が嗅ぎ付けて襲いに来る、なんて本当か嘘か良く分からない情報がいつの間にか身に付いていますが、実際に60センチの水槽に2センチにも満たない稚ザリガニを3匹入れ、襲われないように隠れ家をたくさん作っておいても、いつの間にか2匹になってたりします。それは脱皮の時に隠れていても匂いが出る事で見つけられてしまうからなのかな?なんて思ったりします。
稚ザリガニの複数飼育で共食いを防ぐ予防策としてある方法があるのですが、それがどのくらい効果があるのか、きちんと検証してはいません。
仲間に襲われ、食べられなかったとしてもハサミを落とすなど無惨な姿にされる事はあります。特にザリガニの一番の特徴であるハサミを落とされると、なんとも不格好に見えてしまいます。しかし、ザリガニは脱皮をする事で失った部分を再生させる能力を持っています。特に稚ザリガニのうちは再生力が強く、ほとんど元通りに回復してしまいます。根本からなくなった脚が、脱皮し終わった瞬間に再生しているのを見ると、ザリガニって本当に凄いな!って驚き、感心してしまいます。
両方のハサミを失った稚ザリ(上)と、片方を失った稚ザリ(下)。
欠損後、一回の脱皮でここまで再生。
2回、3回目くらいでほぼ元通りに再生します。

ニホンザリガニ研究所

ニホンザリガニの飼育、繁殖。北海道と東北の一部にのみ生息している絶滅危惧種。特に青いニホンザリガニはとても希少です。 2008年より、飼育を開始。これまでの飼育、繁殖を通じて感じた事や発見した事を綴っています。

0コメント

  • 1000 / 1000