交接の時に…

先日、死んでしまったオス(右側)とメスを交接させた時の画像です。
両者とも触覚を上に立てています。
この数時間後、オスの第1胸脚に異変が現れているのを見つけました。
恐らくメスに挟まれ、痛めてしまったんだと推測しています。
それから2週間も経たないうちに脱皮不全を起こし死んでしまいました。
このようなトラブルは良くある事と思います。
ザリガニは共食いをしてしまう生き物なので、普段は単独飼育にしていますが、ペアリングの時は当然一緒にしなくてはならないので危険が伴います。交接がスムーズに行われればその危険性はありませんが、上の画像のような状態が続き、脚などを欠損するようなダメージを受けるとそのまま死んでしまう可能性が出て来ます。
今回亡くしてしまったオスも、見た目には大したダメージには見えませんでしたが、実際には脱皮せざるを得ないほどの大きなダメージを受けていたようです。
ここで素朴な疑問が湧くのですが、交接の時などに脚を痛め付けられただけで死に至るのに、脱皮の時にボロボロにされても死なないのは何故なんでしょうね?
時には両方のハサミを落とされ、脚も無くなりダルマのようにされてしまう場合もあります。
ザリガニにはまだまだ分からない事が沢山ありますね。


ニホンザリガニ研究所

ニホンザリガニの飼育、繁殖。北海道と東北の一部にのみ生息している絶滅危惧種。特に青いニホンザリガニはとても希少です。 2008年より、飼育を開始。これまでの飼育、繁殖を通じて感じた事や発見した事を綴っています。

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