ヤフオク自主規制

2022年9月29日をもってYahooオークションは絶滅の恐れのある生き物の個人出品を禁止しました。メダカやオオクワガタなど4千種以上が対象のようです。もちろんニホンザリガニも自主規制の対象になります。

私がニホンザリガニを初めてオークションで購入したのは2008年の事でした。それから2018年までの10年間に茶色や青色のニホンザリガニをこのYahooオークションで購入しました。ですがそのザリガニ達は、今は一匹も残っていません。それほどニホンザリガニの飼育、繁殖が難しいとも言えますし、またそれ自体が人為的な生き物消費だと言えます。
絶滅危惧種の減少は乱獲だけが原因ではないですが、少なからず加担している事は間違いないです。
なので、そういった生き物を効率的に販売する場が無くなれば、多少なりの歯止めになると言えるでしょう。
確かにニホンザリガニの抱卵個体が大量に売られているのを見る度に、「それやっちゃ不味くない?!」などと自分勝手な事を思ったものです。
生き物を飼育するというのは、それが絶滅危惧種であろうがなんであろうが、愛情を持って行うのが当然です。
箱に閉じ込めて眺めるというのは生き物からしてみれば苦痛です。だって自然を箱の中で100%再現できるはずがないから。
けれど、どうしたら100%に少しでも近づけられるかを考える訳ですね。
そこを考えずに箱に閉じ込めるのは可哀想です。
私は14年間、考え続けて来ました。それでも安定的に繁殖させる事ができないのはセンスが無いからかも知れません。
でもこの14年で見えて来たものもあります。
生き物を飼育する事は素晴らしいです。
皆さんも、好きで飼育し始めた生き物をとことん研究してみて下さい。「消費する事は悪だ」なんて綺麗事は私は言いません。
直ぐに投げ出さずに突き詰めて行くと見えてくる物があります。
規制が強化され、生き物飼育もしづらい時代になりました。ニホンザリガニも飼育、販売が法令規制になるかも知れません。そんな事とは無関係に、私のニホンザリガニ研究はずっと続いていきます。

ニホンザリガニ研究所

ニホンザリガニの飼育、繁殖。北海道と東北の一部にのみ生息している絶滅危惧種。特に青いニホンザリガニはとても希少です。 2008年より、飼育を開始。これまでの飼育、繁殖を通じて感じた事や発見した事を綴っています。

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