池の水ぜんぶ抜く

9月20日、日曜日の6時半から「緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦スペシャル」が放送されました。
水を抜かれた池の底からは、アメリカザリガニとウシガエルのオタマジャクシが大量に捕獲されました。
ウシガエルもアメリカザリガニも生態系に多大な被害を与える厄介者として扱われています。
元々ウシガエルは食用、アメリカザリガニはウシガエルの餌として日本に入って来た生物なのに、今では駆除の対象となっている様を見ていると、何ともこっけいです。
その後も何となく放送を観ていたら、加藤英明さんと的場浩司さんがニホンザリガニを探しに行くという話題になり、私は身を乗り出して画面に食いつきました。
いかにも生息していそうな小川に入り込み、ニホンザリガニを探す的場さん。
いきなり「いた!」と叫び、手掴みで捕まえたザリガニは、なんとウチダザリガニ。
的場さんはガッカリ。
その瞬間、私は
「ここにニホンザリガニ居ないわ」
と思いましたが、やはりその通り、いくら探しても見つかるのはウチダザリガニばかり。
的場さんのテンションも下がるばかり。
取材の時間も残り少なくなり、地元の人の案内で山の奥にあるニホンザリガニ生息地へと向かいました。
小川に到着した途端、ニホンザリガニを発見!
それも10年以上は生きていると、すぐに分かるビッグサイズのニホンザリガニ!
的場さんは大興奮!
「ウチダザリガニと全然違う!」
と的場さん。
その笑顔を見て、私も嬉しくなってニヤニヤしていました。
画面に映るニホンザリガニの姿を見て、
「やっぱりニホンザリガニって素晴らしい」
と感動しました。
こんなサイズにまで成長したニホンザリガニが棲んでいる生息地。素晴らしい環境がそこにあり、その貴重さをしみじみと感じました。
的場さんは言いました。
「日本に古くから生息している生き物を、絶やす事なく後世に残して行く事は、僕たちの義務だ」と。
熱い目をされて、叫んでいました。
私はとても嬉しくなりました。
的場さんも、加藤さんも素晴らしい!
ウチダザリガニも人間の都合で食用として日本に入り、何の罪もない生き物です。
だけど、これ以上ニホンザリガニの生息地に侵略させる事は食い止めなくてはなりません。
私一個人ごときに何が出来るのか分かりませんが、何か一つでもニホンザリガニの為に出来る事があるなら、その労力を惜しむ事はありません。

ニホンザリガニ研究所

ニホンザリガニの飼育、繁殖。北海道と東北の一部にのみ生息している絶滅危惧種。特に青いニホンザリガニはとても希少です。 2008年より、飼育を開始。これまでの飼育、繁殖を通じて感じた事や発見した事を綴っています。

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